「Life in the North」           ◎インフォメーション◎
ブログアドレスを移動しました。(新規ブログ tNt Nature Connections)

tNt Nature Connections Blog

FB_FindUsOnFacebook-144.png Facebookページも定期的に更新中です。


◎ドールシープ写真集販売
WWFのパンダショップでも販売されています。 WWFのパンダショップ

丸善&ジュンク堂のネットサイトからも販売されています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ドールシープとオーロラ撮影 再挑戦

先日、いつもより長かった冬のシーズンが終わりました。

通常はオーロラシーズンは4月の中旬で終わりますが、今年は5月の初旬までオーロラ&キャンプのガイドをしていました。(ゴールデンウィークにオーロラが見えるイメージはなかなかありませんが、実際には見えます。)

今回はゴールデンウィーク後の5月の2週目を狙って、オーロラとドールシープの撮影に出かけてきました。

dall with kluane lake
<湖の氷が端から割れ始める今の季節。シープも冬毛が抜け落ちる頃。>

いつも通りクルアニ国立公園へ向けて運転し、山に到着してからドールシープがいるかどうかを確認します。

天敵から身を守るため、山や崖の上に住んでいるドールシープ。

双眼鏡とスコープを使って、その姿を確認します。

dall on the cliff
<山高くに住むドールシープ。普段は白い点にしか見えない。>

オーロラ予報がかなりよかった5月12日。

しかも白夜に近く日が長いので、普段は夜には真っ黒になってしまうドールシープが残照でうっすらと浮かびあがるはずです。

オーロラ出現時の夜にドールシープの姿を撮影するため今まで何度か挑戦してきましたが、成功したのはたったの一回。

それでも納得のいく写真ではなかったため、それ以来もう一度きちんと撮ってみたいとずっと思っていました。

白夜に近いこの季節にオーロラが出るチャンスは滅多になく、気温も比較的高くて夜中に山でじっとしていても厳冬期ほど寒くありません。

そういった意味では滅多にない千載一遇のチャンスです。

今回は前夜に到着し、ドールシープの動きを確認。

そして12日は丸1日かけてドールシープの群れを追っていきました。

dall sleeping
<山の上で一休みするドールシープ>

山や崖を上るので、なるべく背負うものを小さくしないと体力が持ちませんし、動くドールシープについていけません。

ただ夜間は0度前後と寒くなり、日中はプラス15度となる為、夜の撮影の為の防寒具も全て持っていかなければいけません。

それに加えて水やスナック、オーロラ撮影の為の三脚やこの為に買った高感度カメラ&レンズ、安全用の衛星携帯などを加えていくと、実際はかなり重くなってしまいます。

気合いを入れて全部もっていきましたが、肝心のドールシープが動きがいつもより激しく、なかなか落ち着いてくれません。

白夜が迫っている時期の為、夜中の0時ぐらいまでは日が残っています。

冬の撮影では夕方の5、6時ぐらいからは暗くなるため、ドールシープは寝る為に座ってじっとしています。

日中は時折じっとしてくれるシープの群れでしたが、夜になるとまた草を食べるために動き出してしまいました。

young dall
<若いドールシープ。草を食べては移動してゆく。>

dall broken lake
<割れる湖の氷。幾何学的な模様がおもしろい。山の上から眺めた、谷間の反対側の下にいる別のドールシープの群れ。>

結局朝から夜21時頃まで追いかけましたが、群れは山のさらに上まで行ってしまい追いつけず。

仕方なく下山する形となりました。

そして迎えた12日の夜。

予想通りオーロラは大爆発し、ドールシープがいるであろう山の後ろにもきれいに踊っていました。

expansive aurora
<クルアニ山脈の上で爆発するオーロラ>

ただいつも出る北向きの方角は明るすぎてあまりはっきりとしたオーロラは見えず。

仮に山の上に上っていても、ドールシープを北向きに撮っていれば、それなりの写真は撮れたはずです。

実際に出たオーロラは、予想に反して南側で爆発していました。

強い時に南に出るのはわかっていましたが、いつもと違う方角に出ていたのが更なる誤算でした。

普段ならこれだけのオーロラが、しかもこのようなシーズンの終わりのぎりぎりに出た形なら大喜びだったはず。

強烈なオーロラに興奮しながら、シープがいる山を横目に悶々とした気持ち。

オーロラとシープを狙っていた身とすれば、少し複雑な気分です。。。

aurora over kluane range
<南側に出ていたオーロラ>

諦めきれずに次の日もすることにし、トラックの中で就寝。

次の日は朝から生まれたばかりの赤ん坊の写真を撮るため、山を朝からひと上り。

まだ生まれて日が浅い為か、母親たちはこちらに気づくと避けてどこかに行ってしまいます。

curious ewe
<まだお腹の大きな出産前のシープ。こちらがじっとしていると近寄ってきました。>

sheep oyako1
<親子で歩く崖の上。以前撮影した写真です。>

spring lamb next to mom
<寒い春の日の親子。こちらも以前撮影した写真。>

一度下山して、オーロラ予報を確認するために、携帯電波の入る隣村まで行きました。
(ユーコンのほとんどは携帯は圏外で通じません。その為に衛星携帯やスポットなどの衛星機器を安全の為に持ち歩いています。)

太陽風や磁場などのデータをみながら、その日もオーロラが強いことを確認。

前日の反省を生かして荷物や機材を減らし、登山開始時間も遅らせて午後7時頃から上りました。

その結果か、今回は群れともうまく合流できて共に夜中まで行動することに成功。

夜中の0時を過ぎたころ、10頭前後いたシープの中から3頭ほどがゆっくりと座りました。

方角は昨日オーロラがきれいに出ていた南側方面。

そして背景には湖がきれいに広がっています。

dall sheep night
<小さな3つの白い点となったシープ。あとはオーロラが空に出てくれるのみ。。。>

夜間はこちらが少しでも動くと、ドールシープはナーバスになりどこかへ行ってしまいます。

じっと息をひそめて、オーロラが出るのをひたすら待ちました。

強風が吹いており、湖には砂嵐がずっと俟っています。

体感温度はマイナスとなり、軽量化した格好では体もすぐに冷えてきます。

0時半、1時、1時半、2時、2時半。。。待てども待てどもオーロラは出てきません。

そして朝3時頃。

風が止んだと共に、たくさんの蚊が出てきました。

顔の周りに飛んできてこちらを刺してくる蚊の群れ。

ドールシープも刺されているのか、座りながらも体をひねったり、頭を動かしたりしています。

同時に3頭いたシープが1頭、また1頭と立ち上がり、別の場所へと移動していってしまいました。。。

night sheep
<夜中に立ち上がりだした別方角の群れ。蚊の発生のためか、移動をしながら草を食べ始める。>

この時点で撮影は終了。

今回もドールシープとオーロラは幻に終わり、夜中の山を降りていきました。

すぐには寝付けず、車をホワイトホースへ向けて走らせました。

今回もまた失敗に終わった撮影ですが、いつかはきっと成功するのでしょう。

頭の中のイメージが現実化した夜、最高の一枚が撮れるはずです。

ただ何故こんなにこのイメージにこだわっている自分がいるのか?

その写真にどんな意味があるのか??

カメラなど持たず、ひたすら普通に厳しい自然で生きているドールシープ。。。

夜中山の上でオーロラの出現を待ちながら、そんなこと考えてしまっていました。

2004年にユーコンに来てからしばらく時間が経ちました。

最初は極北の自然を見て圧倒されて写真を撮っていましたが、今は憧れていた極北が自分が住む土地となっています。

最初の圧倒感よりも、もっとその自然の仕組みを理解したい気持ちへと変わっています。

同時にどのようにここの自然とつきあっていくかを改めて問われているような気がします。

その中で撮る写真や写真を超えた自然全般に対する気持ちも少しずつ変わってくるのでしょう。

そんなことを考えているとだんだんと眠くなってきます。

車を止めて、シュラフの中に潜ったのは朝の4時過ぎ。

薄暗い中、春鳥が既に鳴き始めていました。。。

北極圏から戻ってきました。

北極圏の旅から戻ってきました。

amazing spring aurora
<春の北極圏で出会った素晴らしいオーロラ>

写真家の方とともにカリブーとオーロラを探しにいきましたが、結局カリブーはみつからず。

デンプスターハイウェイを端から端まで何度も同じ場所をいったりきたりしました。

それでも日本縦断ほどの距離を移動するカリブーを見つけるのは困難でした。

dempster truck
<北極圏を突き抜けていくデンプスターハイウェイ>

オーロラのほうは順調に出て、春の青い夜空にきれいに踊るオーロラが見れました。

この時期は夜中の深夜過ぎにようやく星が見えてきて、朝の3時頃には次第に明るくなってきます。

実質の撮影時間は2、3時間程。1週間で3日間晴れた夜がありました。

heart aurora
<ハート型?のオーロラ。日光の残照が残り、空の一部がずっとオレンジ色のまま>

fisheye aurora
<春の夜空は青くて美しい。頭上にきたオーロラの波>

カリブーがいなかったため、デンプスターハイウェイの終点であるイヌビックにもいきました。

そこから冬期だけ開通している氷の道「アイスロード」も運転し、北極海まで出ようとしましたが。。。

さすがに冬の終盤である今はかなり溶け始めていて、トラックがなかなかうまく前に進みません。

thawing iceroad
<氷が溶け出すアイスロード。夏にくるとここはマッケンジー川が流れています!>

river melting
<一部で溶け出したいる川。春の訪れを感じる。>

安全を期して断念しましたが、案の定次の日にはアイスロードのシーズン終了と閉鎖が通達されました。

川の氷も徐々に溶け出しており、春一番の冬眠からさめたグリズリーにも出会えました。

この時期は一生懸命草の根っこ(エスキモーポテトの根)を掘って食べています。

bear crossing the road
<道を渡るグリズリー。長い冬眠から覚めたところか。>

first spring grizzly
<氷を大きな手で割って水を飲む。>

今回出た動物はムース3頭に、キタキツネ3頭、クロスフォックス1頭にグリズリー1頭。

ドールシープも遠くに10頭ほど見え、たくさんのカンジキウサギとライチョウも見れました。

cross fox
<ツンドラを餌を探して歩く狐。この子は黄色と黒が混じったクロスフォックス>

動物やオーロラを見るだけの旅でしたら成功かもしれませんが、プロの写真となるとさらにハードルがあがります。

毎回は思ったようにいかないのが写真業の大変なところ。

ずっと車中泊をしながら昼夜を通して写真となる光景を求めましたが、「カリブーとオーロラ」は幻に終わりました。

相手は極北の大自然。人間の思惑を大きく超える大自然の中では、こちらが自然に寄り添うしかありません。

それでもこうして貴重な時間を使って、春の北極圏にいることができた事は意義深いことだと思っています。

dempster truck with slush
<トラックの後ろに積んだ食料と手作りの簡易ベッド>

snowy truck
<突然の雪嵐後のトラック>

picnic dempster
<山を見ながらの夕食タイム>

夜はまだ−5度から−12度と寒かった今回の旅。

まだ北極圏は冬と春の間をいったりきたりしています。

また6日、7日後にはテュームストーン州立公園へと戻り、ツアーの皆さんと雪上キャンプをしてきます。

シーズン最後のオーロラ、そして野生動物が出ることを祈って。。。

landscape photographer
<夕暮れ時、山がピンクと紫に染まってゆく。北極圏にて。>

tombstone sunrise spring
<朝6時頃に日が昇る。テュームストーン州立公園にて。>

春の北極圏 ユーコン・デンプスターハイウェイ

明日からいよいよ春のガイドの始まり!ずっとこの為に準備をしてきました。

デンプスターハイウェイーという北極圏へ抜ける道を通って、写真家の方と共にオーロラとカリブーを1週間ほど追ってきます。

ツンドラと山岳地帯の原野を抜ける続く道デンプスターハイウェイ。

今までいろんな季節に行っていますが、春のこの時期にいくのは去年以来。

去年と比べて少し時期が遅いため、−10度から5度と北極圏の春らしくなっています。

テュームストーン州立公園 春
<テュームストーン州立公園の春>

デンプスターハイウェイ_1
<どこまでも続くデンプスターハイウェイ>

ガソリンスタンドも360キロほどの区間に1つしかないため、予備タイヤ2個、ガソリン予備タンク、水、食料、キャンプ道具、衛星携帯電話、工具類など、全ての状況に対応できるような道具をトラックに積んでいってきます。

P4180001_1.jpg
<愛車のYukon XL>

P4180005_1.jpg
<荷物屋根の上にも中にもたくさん積んでいます。>

写真家の一番撮りたいという希望はオーロラが出ている時のカリブー。

広大な土地を季節移動するカリブーに出会えるだけでも困難ですが、その上オーロラが出ていなければいけません。。。

しかもオーロラ撮影の長時間露出中にカリブーが動いてはいけないですし、ある程度の光(月明かり、夜中近くの時間に残る太陽の残照や強烈なオーロラなど)がないとカリブーも写りませんので、さらに難易度があがります。

難しい依頼ですが、祈りながら挑戦してきます。

それでは1週間ほど行ってきます!

テュームストーンのオーロラ_1
<春のオーロラ。まだ太陽の光が少し残る時間から現れ始めることの多い季節。>

デンプスターのカリブー_1
<カリブーの群れがうまく現れてくれるでしょうか。>

オーロラ・ハンティング

4月に入ってからもオーロラは結構調子よく出ています。

昨日も今日も「オーロラ・ハンティング」にいってきました。

yukon river aurora

ハンティングとはよく言ったもので、ユーコンに住みながらオーロラを見たり撮影したりする際には、オーロラを積極的に探しに出かけます。

もちろんたまたますごいオーロラに遭遇することもありますが、以外と地元の人は見ていません。

次の日のお昼に仕事がある人がほとんどですので、オーロラの出る時間には大抵の人は寝ています。

オーロラ・ハンティングの時に参考にするのが天気予報やオーロラ予報。

そして宇宙天気予報などで太陽風の強さや磁場の向きなどを調べて、オーロラが出る確率や時間などを予測しながら追っていきます。

aurora forest

こちらに住んでいるといろんな撮影ポイントや撮影する方角も頭に入っていますので、その知識と経験を照らしあわせ、どこにいこうかを考えて出かけることになります。

今の時期はユーコン川や小さな小川の氷が割り始める景色。

強いオーロラですと水面にきれいに映ることもあります。

aurora yukon river breakup

そんなわけで出かけたオーロラ・ハンティング。

今日も昨日もきれいなオーロラが出ていました。

ただ一番きれいに出ていたタイミングを逃してしまったこの2日間。。。

データだけを見ていても、ベストのタイミングを捉える機動力や時間の確保を間違えるといいオーロラを逃してしまいます。。。

夏以外は常にオーロラデータとにらめっこしていますが、いつもデータ通りいかないのもオーロラ観察のおもしろさかもしれませんね。

オーロラの季節もあと3週間ほど。

白夜が近づくにつれて、鑑賞時間が段々と短くなってきます。

春の犬ぞりキャンプ 

長かった冬のガイドシーズンが終わり、ようやく春がやってきました!

春といってもまだ原野は雪景色。

山の中に入るとたっぷりと雪が残っています。

今年は忙しくてあまりできなかった犬ぞり。

世話する犬達をつれて、タミーと二人で犬ぞりキャンプにいってきました。

P4041807.jpg

P4050346.jpg

犬達12頭をトラックに乗せて、ホワイトホースの郊外へ。

山の麓から犬達をつないで、2泊3日のキャンプ旅行へ出発です。

P4041465.jpg

P4030502.jpg

日中はプラス5度前後と温かい春日和ですが、夜は−10度から15度ほどまで下がりました。

春といってもまだまだ冬の影響が残る今の季節。

キャンプをしていると寝るときは足が冷えます。

P4030769.jpg

P4030319.jpg

P4041659.jpg

凍った湖の上を走り、山を越え、アルパインツンドラを思いっきり2日間走ってきました。

街にいると忘れがちですが、ユーコンのほとんどが原野そのもの。

人気がほぼない状態で、犬達とともに原野の中で点となりました。

P4041399.jpg

_DSC4387.jpg

trooper aurora 2

3日という短い時間ですが、携帯やパソコンから離れ、薪で料理をしたり、犬と戯れたりしていると、時間の流れが少し変わってきます。

2晩目にはオーロラも出て、素敵な夜となりました。

これで今シーズンはおそらく犬ぞりももう終わり。

あと1ヶ月ほどはオーロラも出続けますが、本格的な春へと季節は移っていきます。
プロフィール

上村 知弘       (うえむら ともひろ)

Author:上村 知弘       (うえむら ともひろ)
○○○○○○○○○○○

<連絡先>
ご連絡のメールは以下です。
お問い合せ先メール

<プロフィール>

1978年生まれ、神戸育ち

高校時代より海外の文化に興味を持ち始め、大学時代にアメリカへ留学。これを機に、ヨーロッパ、インド、東南アジアなどをバックパックで周り、世界の文化、自然への興味を募らせていく。

卒業後、極地冒険家大場満朗冒険学校、動物保護団体NPOアークで働いた後、2004年カナダへ渡航。

カナダ極北ユーコン、アラスカにて、夢であった原野での旅を繰り返しながら、自然の中での生活、自然写真へのめりこんでゆく。

ユーコンにて3年暮らし、オーロラ、アウトドアガイドを努めた後、2007年帰国し丹頂の里、北海道道東鶴居村へ3年間移住。

2011年5月よりカナダ ユーコン準州へ戻る。
永住権を取得し、ユーコンでの生活を再開。

カナダ人の妻とユーコン準州ホワイトホースの森の中にて、17頭の犬とゲル(モンゴルの伝統的テント住居)暮らし中。

2012年ガイドビジネスの立ち上げ。
www.tntnaturecon.com

2014年 初写真集「Dall Sheep」の出版
www.seiseisha.net/dallsheep.html

極北の自然、犬ぞり、生活、原野の旅を楽しんでいます。

 SHEEP illustration
    Dall Sheep © t.m.

カレンダー
01 | 2017/02 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 - - - -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。