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キャビン作りから考える

現在小屋を作っていて思いだすのが、アラスカの原野の友人のキャビン。

彼は街から離れた原野の中に、周りから切り倒した木で作ったログキャビンと2階建ての家を作りました。

最初に彼の下を訪れたのが、家を作っている最中でした。

ralf cabin roofing
<アラスカ原野の家。重機ももちろんなく、全て手作業。この家の材料は街から運びもんだもの>

ralf cabin
<原野の家の2階部分>

もう壁も出来上がっていて、屋根吹きや外壁の貼り付けを手伝いましたが、

これだけの材料を全て冬の間に街からスノーモービルで、原野に運んだと聞きました。

そう考えると今作っている僕の小さな小屋や車も入れるし、規模も小さいですし、素人なり苦戦しているとは言え、かなり楽していますね。


ユーコン・アラスカに住んでいておもしろかったのは、1つの職業やひとくくりにできない生き方をしていた人に多く出会えたこと。

家も自分で作るし、ハンティングにも行くし、魚も自分で獲るし、罠猟も自分でする。そして、子どもを育て、季節ごとに違う仕事を持っている。。。 そんな人たちに出会うことが多かった極北の大地。

なんでも専門的に仕事をしたほうが現代社会では「効率」がいいのですし、多くの場合「仕事」が個人のアイデンティティーや社会的価値観と結びついています。でも「くくりきれない人」たちには、人間的な面白みや魅力をより感じることが多かったのも事実です。

場所や時代によって様々な生き方はありますが、自然の多い場所での生活をする人たちや社会では、より一人が多くの仕事や経験、技を持っているような気がします。

もちろん専門性を持ち、極めることの難しさや美しさもありますし、多くの職業は高度な専門性とトレーニングを求められます。

多くをこなすジェネラリストでも、専門性の高いスペシャリストでも「最後はどちらも同じ場所に行き着く」どなたかが先日言っていましたが、おもしろい見解ですね。

個人的にはジェネラリスト的な生き方に引かれながらも、1つ何か強いものがあればいいなと思っていますが、

強みが一体なんなのかが未だによくわかっていません。

ちなみになんでもこなす器用な人のことを英語では"Jack of All Trades"といいますよ。

日本語では「器用貧乏」と否定的な意味がありますが、文化や場所や時代によって、

「ものをみる基準」も変わるのはおもしろいですね。

いろんなことをやってきた今までですが、これからもこんな調子でいくんだと思います。

器用貧乏でだろうが、Jack of All Tradesであろうが、その時に満足のいくことができていればいいかなとは思っています。


oyakoacabin.jpg
<今日の親子自然英会話教室。作りかけの小屋で授業をしました。>

sotaloft.jpg
<子どもと共にロフトにあがる>

theme : 建物の写真
genre : 写真

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プロフィール

上村 知弘       (うえむら ともひろ)

Author:上村 知弘       (うえむら ともひろ)
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<プロフィール>

1978年生まれ、神戸育ち

高校時代より海外の文化に興味を持ち始め、大学時代にアメリカへ留学。これを機に、ヨーロッパ、インド、東南アジアなどをバックパックで周り、世界の文化、自然への興味を募らせていく。

卒業後、極地冒険家大場満朗冒険学校、動物保護団体NPOアークで働いた後、2004年カナダへ渡航。

カナダ極北ユーコン、アラスカにて、夢であった原野での旅を繰り返しながら、自然の中での生活、自然写真へのめりこんでゆく。

ユーコンにて3年暮らし、オーロラ、アウトドアガイドを努めた後、2007年帰国し丹頂の里、北海道道東鶴居村へ3年間移住。

2011年5月よりカナダ ユーコン準州へ戻る。
永住権を取得し、ユーコンでの生活を再開。

カナダ人の妻とユーコン準州ホワイトホースの森の中にて、17頭の犬とゲル(モンゴルの伝統的テント住居)暮らし中。

2012年ガイドビジネスの立ち上げ。
www.tntnaturecon.com

2014年 初写真集「Dall Sheep」の出版
www.seiseisha.net/dallsheep.html

極北の自然、犬ぞり、生活、原野の旅を楽しんでいます。

 SHEEP illustration
    Dall Sheep © t.m.

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