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ヒーリング・トーテム

そろそろホワイトホースの街に、ヒーリング・トーテムが立とうとしています。

彫刻家の先生ウェインさんの下、主に先住民の若者によって掘られた特別なトーテムポールです。

healing totem painting1
<仕上げの色塗り段階>

現代の社会に適応できない先住民の若者達が、トーテムの彫刻を通して自らの道を見いだしていく。

そのコンセプトの下で活動している地元の団体が招いたのが、アラスカのクリンギットの彫刻家ウェインさんでした。

かつては彼自身もアルコールに溺れて街をさまよっていた過去があります。

先住民に対する同化政策により、言語も文化も奪われてきた暗い過去があるユーコンや隣りのアラスカ。

ここユーコンで同化政策を担っていたのが、Residential Schoolという学校制度です。

各地の先住民村から子供を親元から引き離し、いわゆる白人化西洋教育が行われました。

自分の言語を話すと石けんで口を洗わされたり、針を舌に突き刺されたりと表にはあまり出てこない虐待も多く行われたようです。

その過程で失ってきた民族、個人としてのアイデンティティー。

今でもお酒やドラッグに溺れて行く人もいますが、大きな変化を生き抜いて、そこから現代の社会に伝統を融合しながら活躍している人も多くいます。

healing totem painting4
<真剣に色を塗るベン。時には寝坊をして現場に現れたことも。。。>

今回のトーテムのテーマは「Residential School Survivor(レジデンシャル学校の生存者)への追悼と許しと全ての人たちの融合」。

大きなアラスカの原生林の木からできあがるトーテムポールですが、削り取られたひとつひとつのチップが生存者や被害者の魂を象徴しているそうです。

そして彼らの名前が生存者本人や家族や友人の人たちによってチップに書き込まれています。

healing totem2
<チップに書き込まれた名前。当時の学校で使われていた道具入れが制作現場に持ち込まれたそうです。>

自分たちされてきた過去を受け入れ、さらに加害者である国や教育機関を許し、白人を含めた全ての人たちと未来へ進んでいく。

「許すことによってしか、人は癒されないし、前へ進めない。」

春頃にそうウェインさんが語ってくれたのが、今でも心に強く残っています。

今まで何度かその進展を見に現場へ訪れていましたが、今はいよいよ最終段階。

いつもの温かい包むような笑顔でウェインさんが若者を見守っていました。

4分の1が先住民の血を引く人が住んでいるカナダのユーコン。

ここで生活をしていると、彼らとの関わりが様々な場面で出てきます。

伝統と近代化の中で揺れている姿が、急激に近代化した日本育ちの自分の中のどこかに響くのだと思います。

自然と密接に生きた過去を美化するのではなく、今現代をどう生き様々な問題をどう扱っていくのか。

そしてどこに向かおうとしているのか。

先住民だけでなく、後からやってきた僕みたいな移民や白人の一部の人たちにも響くところがあります。

11月1日には鎮霊の儀式が行われ、名前の入ったチップが燃やされます。

そしてその灰をトーテムに埋め込んだものが立ち上がるのが11月3日。

ユーコン川沿いのメインストリートの端に立てられます。

このプロジェクトに関わった若者達。どう変わっていくのでしょうか。。。

healing totem painting3
<優しい笑顔で時折おどけるウェインさん。嬉しそうな色を塗る女の子。>

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プロフィール

上村 知弘       (うえむら ともひろ)

Author:上村 知弘       (うえむら ともひろ)
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<プロフィール>

1978年生まれ、神戸育ち

高校時代より海外の文化に興味を持ち始め、大学時代にアメリカへ留学。これを機に、ヨーロッパ、インド、東南アジアなどをバックパックで周り、世界の文化、自然への興味を募らせていく。

卒業後、極地冒険家大場満朗冒険学校、動物保護団体NPOアークで働いた後、2004年カナダへ渡航。

カナダ極北ユーコン、アラスカにて、夢であった原野での旅を繰り返しながら、自然の中での生活、自然写真へのめりこんでゆく。

ユーコンにて3年暮らし、オーロラ、アウトドアガイドを努めた後、2007年帰国し丹頂の里、北海道道東鶴居村へ3年間移住。

2011年5月よりカナダ ユーコン準州へ戻る。
永住権を取得し、ユーコンでの生活を再開。

カナダ人の妻とユーコン準州ホワイトホースの森の中にて、17頭の犬とゲル(モンゴルの伝統的テント住居)暮らし中。

2012年ガイドビジネスの立ち上げ。
www.tntnaturecon.com

2014年 初写真集「Dall Sheep」の出版
www.seiseisha.net/dallsheep.html

極北の自然、犬ぞり、生活、原野の旅を楽しんでいます。

 SHEEP illustration
    Dall Sheep © t.m.

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