ようやく首を長くして待っていた、カナダ永住権ビザがおりました。
1ヶ月ほど前に日本のカナダ大使館にパスポートを申請の為に送り返していたのですが、
2日前になって永住権ビザと共に戻ってきました。
このビザをもらうと一旦カナダ国外に出国し、再度カナダに入国すると最終的な永住権がおります。
ちょうどユーコンで3週間共に過ごしたオーストラリアのヨット夫婦と釧路の友人がアラスカからヨットで出航するため、近くのアラスカの街、スカッグウェイまで送ってきました。

スカッグウェイのマリーナに着くと、釧路で一冬停泊していたヨット”Wooshee"の姿がありました。
ずっと釧路川河港にあるイメージがついていたので、アラスカの山を背景にみるのは不思議な気分です。
この小さなヨットで嵐と霧のアリューシャン列島、そして南アラスカを超えてきました。
まだ30代半ばの彼らですが、貧乏しながら世界を半周回ってきたところです。

ヨットの上でコーヒーとチーズサンドウィッチを食べたあと、彼らはインサイドバッセージへと出航。
そのまま南へ下っていき、冬はバンクーバーで越す予定だそうです。
僕とタミーも9月の終わりに、インサイドパッセージのプリンスルパートで落ち合い、
それから2、3週間ヨットの旅に参加させてもらう予定です。
1ヶ月間のしばしのお別れ。
マリーナを出たヨットはだんだん小さくなり、リンカナルの細い谷間に消えて行きました。

そしてここからが永住権取得のための山場です。
カナダの国境まで戻り、パスポートと永住権ビザをもっての国境越え。
今まで何度も僕自身のカナダ滞在(そしてカナダ人妻の日本滞在)をやりくりし、日本、カナダ国外で待ったり、急遽退去したり、質問されたり、書類の山を集めたり、多額の申請料を用意したり。。。異国に滞在する権利を獲得するのに翻弄されたこの7年。
ようやくこの格闘が終わる今、気合いを入れて国境までいきました。
担当したのは感じのいい女性移民官。
永住権申請が過去9年の勤務歴の中、今回も含めて2回目であまり慣れていないといいます。
手書きの手作り感たっぷりのマニュアルを見ながら、書類を埋めていく移民官。
アットホームというべきか、カナダ辺境の国境らしいおおらかさです。
すべてのプロセスが終わった後、「もし手違いがあれば電話をするね。」というあっけないもの。
最後にWelcome. そして少し間を置いてhome.といってくれました。
「Welcome home. お帰りなさい。」
これからカナダユーコンがホームとなります。
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