オーロラ 橋の向こうに
オーロラ 街を包み込む
毎日調べているわけではないですが、オーロラ予報で10点がついているのを見たのは初めてです。
こんなチャンスを見逃すわけにはいけません。
仮眠をとって、11時にカメラを持って出かけると、そこにはもううっすらとオーロラが出ていました。
撮影する事1時間ほど。急に空のカーテンが狂ったように動き出し、渦を巻き始め、辺りがオーロラの光で明るくなっていました。
自分を超えたような、何か大いなるものとの出会い。街を出てすぐに出会えるここユーコン。やはり特別な場所です。
自分の住むホワイトホースの街に降り注ぐオーロラ。撮りたいと思っていましたが、ようやくかないました。

"Embracing the City" <ホワイトホースを包み込むオーロラ>
ユーコンの写真家
そのコーナーには、個人が、自分で物を売買する目的で広告が出されていて、その中に格安のカメラのスライドフィルムが売り出されていた。
地元のカメラ屋さんで買うと2倍もするようなフィルムが、半額ほどの値段で売り出されていた。名前が無いので、電話番号から名前を調べて見ると、売り出し人はあのFritz Muller.
Fritz Mullerって言われても、日本ではまず聞いた事がないとおもうけれど、このユーコンで写真関係に携わっている人で知らない人はいないと思う。
なんでもそうだと思うけれども、自分が目指しているものがあって、それを実現している人にあこがれるということがよくあると思う。
自分にとって、同じ写真でないにしろ、こんな写真、雰囲気を出せたらと思う写真を撮る人の一人がFriz Muller。
動物に対する優しく、近い視線。大きな自然の素晴らしい一瞬を広角で捕らえた風景なんかがとても印象的な写真家。
いつかは会いたいと思っていたけど、意外な形で会える事になった。
早速電話をして、フィルムを取りに行く。玄関から赤ん坊を抱いて出てきたのは、少し想像より大きめのFritz。写真家というよりも、いいお父さんに見えた。デジタルに移行したのでもうフィルムはいらないという。
忙しそうだったので、”あなたの写真はすばらしいですね。”というありきたりの文句と、”去年の冬に住んでいた丸太小屋にあった唯一のアートが、あなたのポスターでした。”というと”Thanks”と言って笑ってくれた。
お金を払って、少しの世間話、写真の話をして帰ってきた。
時間にすれば、約10分程度だったが、なんだかこれで終わりの関係とは思えない。これから、どんな形であれ、一緒に仕事ができるようなレベルに自分がいければ。そう思いながら家まで帰ってきた。
ユーコンのいい写真家に出会えた事。そして、”なんでも、心に願っているものがあれば、不思議とどこからか機会が現れてくる。”そんなことをだれかが言ってたけど、それが確認できた事。
なんだか今日はいい一日だった。
(FritzのWEBはこちら)
http://www.fritzmueller.com

"Walking Porcupine" <もちろん、Fritzとは関係ありませんが、載せてみました、ポーキュパイン。緊張して針を尖らせています。>
年と共に。。。
野生動物も、若い生まれたての子供達は、はつらつとしていますが、年を撮るにつれて、動きが鈍くなる分、賢さは増しているようです(はずです?)。
群れを率いるリーダーなんかはやっぱり賢いみたいですよ。カリブーの季節移動なんかでも、先頭はやっぱり年をとった、経験豊富なリーダーが群れを率いて移動ルートを決めているそうです。
狼なんかでも、経験豊富な強いもの、賢いものが群れを率いていて、人間が仕掛ける罠なんかを簡単に避けて通っていってしまうようです(逆に罠にかかりやすいのが、若い個体。若いゆえの、悲しいサガですね。)
はい、話がそれてしまいました。今回書きたかった事は、動物の年の数え方。
種類によっていろいろ違った方法があるみたいですが、一番数えやすいのが、ドールシープ。
オスは写真の様に、立派な角を持っています。
写真では少し見えにくいですが、この角には年輪が刻まれていて、大きな年輪と小さな年輪があります。大きなものが、丸1年の年輪で、それを数えていくと年齢が分かるらしいのです。
さあ、数えてみましょう。かなり目を凝らさないと分かりませんが、なんとなく、他よりも濃い年輪があるのが、分かるでしょうか。
見える限りでは3つか4つ程度でしょうか?
ドールシープは大きな角を持ったものですと、12,3歳ぐらいまで行きますので、この固体はまだ3,4歳とまだ若いですね。そのうち、この角がアンモナイトのように、ぐるっと回って、目と鼻の間にまで先端が来るようになります。そうなれば、もう立派な大人。
群れのなかでも堂々としていられるはずです。そして、カメラを持った怪しい人間が来ても驚かないはずです。
写真も年と共に変わっていくのでしょうか?今は若気の至りでとっていますが。。。

"Young Ram" <若いオスのドールシープ>
エルク
古い建物
そんな古びた建物たちが、このユーコンの辺りでは、まだあちこちに見かけます。
昔、ワナ猟師が使っていた丸太キャビン。
100年ほど前のゴールドラッシュ時代からある、キャンバステントのレストラン。
技術、道具があまりない時代に建てられた、シンプルで、味のある建物を見るのが好きです。
昨日、一昨日と友人のもとへ、大工仕事の手伝いに行ってきました。
新しく手に入れた、昔鉱山であった土地に、3件の古い建物を移動して、修理をしている友人。彼は、ついこないだまで、州都ホワイトホースのど真ん中にあった建物を、一つ一つ修理して、将来貸し出しをする予定だと言っていました。
改装するために、壁や床なんかを剥いでいくのですが、一つの床を剥ぐと、またその次が出てきます。代々住んできた人たちによって、その度に改装されていった様子が手に取るように分かって、なんだか歴史を感じます。
おそらく100年ほど前に建てられたこのキャビン。そのキャビンに今また自分達が手を加えていることを思うと、何故か不思議な感じがします。
将来だれかが、また改装をする際に、同じことを思うのでしょうか。
来年には完成の予定です。一体どのように様変わりするのでしょうか。
今から楽しみです。

"Rustic Cabin" <世代を超えて再生するキャビン>
theme : 写真と言葉..日々の印象
genre : 写真
玄関前のオーロラ
赤いオーロラ! と一瞬おもわれるかもしれません。
実はこれ、赤く見えるのは実は街の光でして、オレンジ色の街灯がこのような色として現れます。
赤いオーロラは残念ながらめったに見れません。
(10年に一回と聞いたのですが、本当でしょうか?)
今日から2日ほどはオーロラの状態が良好!
オーロラ予報によれば、
今日は10点満点中の8点です。
http://www.auroraforecast.com/
5点ぐらいでも結構いいのがみれますので、
今日はどうなることやら。
またカメラを持って、出かけに行く予定です。
それでは行ってきます!

"Aurora in the City"<街の光とたわむれる>
玄関を開けると、そこには極光が。
ベッドから身を起こして、仕事に行く準備をし、そして玄関を開けると、なんとそこに!出ました。玄関からのオーロラです。
目の前で、くねくねと身を動かしながら踊っています。
郊外の新しい部屋に越してきてからは、初めて見たオーロラ。
まだ街が眠っている静かな時間に見上げるオーロラはなぜか特別です。
今しているガイドのお仕事で、よく夜中に運転をします。
朝早く起きるのはつらいですが(仕事でなければまず3時なんかに起きません)、一度起きてしまえば、たまにそのご褒美が待っています。
そのひとつが、オーロラ。なかなかありませんが、たまに運転している最中に上でオーロラが舞っていることもあります。
そしてもうひとつが、道路で出会う動物。普段お昼には出てこない動物が夜には活発になり、道路脇に立っていたり、横切ったりします。
今日の朝もコヨーテ、キツネ、ミュールディアが姿を現しました。
<早起きは3文の得> なんていいますが、ここユーコンでも確かに当たっていますよね。
だんだんまぶたが重くなってきました。オーロラの写真少し後でアップします。
それでは、朝ですが、今から寝ます!
おやすみなさい。。。
犬は喜び庭駆け回り。。。
1ヶ月程前に、単発的に降った雪ですが、その後はしばらく降っていませんでした。
ところがこの3日間で周りの景色は一変し、辺り一面は雪で真っ白です。
人もやっぱり実質上の初雪がうれしいらしく、雪だるまを作ったり、スキーなどをして遊んでいます。
そしてうれしいのは人だけではありません。犬もまるでずっと待っていたかのように、雪の上を走り回っています。
気温はマイナス2,3度程でそれほど寒くありませんが、これからどんどん下がっていくと思います。
雪を見るとなぜか落ち着く人の心。今年もまたやってきました、極北の雪の季節。寒いとわかっていながらも、うれしくてたまらないのはなぜでしょう?

"Jake On the Snow" <たっぷり雪の上で遊んだ後で、さすがに飽きてしまったのでしょうか。。。家に入れてくれとせがんでいます。>
ドールシープと冬
春に親子がいたドールシープ。
その大きくなった姿をもう一度見たかったのですが、やっと今になっていける機会ができました。
撮影に行く前には、いつも出かける前にイメージを描いてから出発します。
今回は<雪で覆われたクルアニ山脈を背景に、シープの姿をパノラマで撮ろう>と決め、撮影に向かいました。
夜のうちに現地につき、そのまま車の中で就寝し、朝早く、月の光をたよりに、シープが住む崖を登り始めました。
この頃は日の出が遅く、8時半ごろようやく稜線から太陽が登ってきます。
空がピンクにそまるなか、だんだんとシープに近づいていくのですが、怖がらせて逃げられても困りますし、かといって、もたもたしていると、刻々変わってゆく日の出のよい光を逃してしまいます。
山が背景になるように、シープの群れの横に周り込み、ある程度近づくとカメラを構えじっとしていました。
ドールシープは複雑な社会構成をしているらしく、たしかにいつも群れの見張り役がいます。
訳のわからない道具をもって、ひーひーいいながら登ってくる自分の姿は、どう映ってるんでしょうか。優雅に崖を移動していく彼らから見ると、自分は哀れみをもたれているかもしれません。。。
見張り役とその子供が近づき、その後ろで20匹ほどの大きな群れが一生懸命草を食べています。春に比べて子供はひとまわり大きくなっています。
しばらくこのような状態が続き、一所懸命パノラマカメラでシャッターを切りました。
大きくなった子供に加えて、今回はドールシープのオスにも出会えました。角がカールしていて、サイズもメス比べるとくらべものにならないぐらい大きく、立派です。
今は動物にシープにとっての繁殖期。普段はオスメスばらばらにいるのですが、今の時期にだけこうやって、一緒に行動し、春に生まれてくる子供をもうけます。
厳しい冬の間に、体力の弱いシープ、そして年をとったシープは死んでしまい、元気な者も、そうとう体重を落とすといわれています。果たしてこの群れのどのくらいが生き残るのでしょうか。シープにとっての正念場です。
帰り際に、湖の横を通ると、既に表面が凍り始めていました。
ユーコンの長い冬の到来です。
ミュールディアと地球の話
ロバ(ミュール)のような大きな耳を持っていることからこの名前がつきました。
もともと、このユーコンにはいなかった動物で、南に住む鹿だったのですが、最近、このユーコンでも見られるようになりました。
じゃあ、なぜユーコンに引っ越してきたのでしょうか?
一つの原因は地球の温暖化だと言われています。
”最近、極北もだんだん暖かくなってきて、今までは寒さで生きていけなかった南の動物も徐々に生きていけるようになり、住みついた。”というわけです。
1970年代頃、冬に、あの大きな耳が凍傷になったミュールディアの目撃が、いくつかあったみたいです。(そういえば鼻が高い人も、フェイスマスクで覆ってますね。低い日本人は大丈夫?)
それ以来増え続けていますが、ある生物学者曰く、特別寒い冬が1回でも来ると、ユーコンの全てのミュールディアが死んでしまう可能性があるそうです。
温暖化が、人間によるものなのか、地球の長いサイクルの一部なのか、それとも両方なのか。よくわかりませんが、長い地球の歴史上の話では、氷河期、温暖化期などを繰りかえしてきたみたいです。
このユーコンでも昔はマンモス、そしてなんとライオン、ラクダ、ナマケモノ、巨大ビーバー(人間ぐらいの大きさ)までいたという話ですから、ミュールディアがちょっと北に移動してきたぐらいたいしたことでないかもしれません。
現在ユーコンにいる動物(ドールシープなど)の多く、そして、先住民(
俗に言われるインディアン、そしてイヌイット)もアジアから移動してきたといわれています。
今、ベーリング海になっている場所が、氷河期には陸地となり、ユーラシアと北米大陸の架け橋となっていました。そしておそらく人間の方は、陸地を歩いただけではなく、船を使って大陸移動をした民族もいたのではないでしょうか。
たまに自分の一生、そして人間の歴史をかなりさかのぼって物思いにふけるのもいいかもしれません。地球も変わる、人間も変わると考えると、なんとなくいさぎよい諦めと不思議な安心感が心に広がります。

"Mule Deer" <周りを気にする若いオス>
日照時間 極北Q&A
今回でやっと2回目の極北Q&A。
質問を受けながら、しばらくほったらかしになってました。すいません。
質問:
ユーコンの日照時間は?白夜の季節はみんなどんな過ごし方をしているのですか?
回答:
みなさんもう知ってるかと思いますけど、極北では白夜というものがあります。昔中学生の時に習った記憶がうっすらありませんか?当時は関係ないことだったので、どうでもよかったですが、ここに実際住んでみると夏の日照時間の長さ、冬のどんよりした暗さを身にしみて体験できます。
夏は最長日照時間 19時間!
冬はおそらくその逆。 なので5時間でしょうか?
感覚的には確かにあってます。
これはユーコン準州、ホワイトホースでのことでして、もっと北の村、
例えばオールドクローなんかだと、冬は一日中真っ暗、夏は一日中、日が照りっぱなしなんてあるそうです。
夏はカーテンがないと寝れません。
(冬はお酒がないと過ごせません?)
夏の間は、冬の寒さ、暗さから開放されたうれしさでいっぱいです。ここぞとばかり、皆よく外に遊びに出かけます。
その代表的なのが、カヌー、カヤック。近くにたくさんの湖、そして真横にユーコン川がながれているので、どこにでも好きな所へ行って漕ぐことができます。
下の写真のように、車に乗せたカヌーなんかをよく見かけます。
そして遊んだ後には、当然飲みます。外が明るいので飲んでいると、ついつい夜中1時だった。ってこともあります。単なる言い訳ですが。
逆に冬は、長く暗くて寒い夜が一日を支配します。今日なんかでも朝8時半ごろ日が昇ってました。 英語では、冬の暗さのことをPOLAR NIGHTなんていうそうです。
冬は、寒い時で、−40度前後。大体ー15度からー30度あたりをうろうろしています。日本の感覚からだと相当寒く聞こえますが、−15度まではいたって平気。−20度はやっぱり寒くなってきます。そしてー30度あたりから、寒いではなく、痛いになってきます。もちろん個人差はありますが。
そして寒いだけではなくて、暗い。当時の時期なんて夕方の4時で真っ暗です。
冬のアクティビティーは、クロスカントリースキー、犬ぞり、アイスフィッシングなど、みんな結構外に出て遊んでいます。凍った湖の上をサーキットにしてレースをしている車なんかも見たことありますよ。
今は冬がそこまで来ている時期。もう初雪が降ったので、冬を迎える覚悟は皆出来ているようです。
夏と冬、そして短くて美しい春と夏。極端に違った世界があるからこそ、この土地は美しいのかもしれませんねー。
また長くなってしまいました。以上極北Q&Aでした!

"On the Way to the Lake" <カヌーを積んで湖へ>
周るオーロラ
旅を終えて
日本からはるばるやってきた彼らに、この土地がもつ最高のものを見せてあげたい。そういう気持ちで周ったこの一週間。キャンピングカーに乗り、ユーコン、アラスカを周遊してきました。
おかげでオーロラや、カヌーや、サーモンフィッシングやらで毎日が盛りだくさんの旅となり、案内役の自分も、興奮で我を、そして家族を忘れて、目の前に現れる野性動物の写真を夢中で撮っていました。
ほとんど人が住んでいない土地をひたすら走り、好きなところにキャンピングカーを泊め、夕食を一緒に作った時間。
真ん中に母を乗せて、姉と漕いだカヌー。
湖面に映るオーロラを一緒にみた最初の夜。
時間が経てば経つほど、熟していくようないい思い出がたくさん出来たと思います。
見るもの全てが新鮮で、驚きっぱなしの母と姉に何が一番良かったかときいてみると、
”3mほど目の前にいるところで鮭を食べる熊がすごかった。やっぱ動物園みたいに柵がないから怖いけど、だからいいんだろうねー”
なんて言ってました。
”あんたがなんでここに来たかよくわかった。”
最後の夜に、日本を初めて出た母親が言ってくれたこの一言。本当にうれしかったです。

"Walking on the Desert" <”世界一小さな砂漠”を歩く母と姉>
theme : 写真にコトバをのせて
genre : 写真
オーロラ 氷
日本から初めて来るユーコン。母親の方は日本を出るのも初めてです。
2日目で見れたオーロラ。2,3時間出ていましたが、強かったのは15分ほどだけでしたが、グネグネ動いていましたよ。
それでも感動したといっています。初めてみるオーロラはやっぱり特別です。
そして今朝起きると、部屋の前の水溜りが凍ってました。
冬がすぐそこに来ています。
彼らと共に、2,3日間アラスカのヘインズに行ってきます。
新鮮なサーモンを釣って食べ、そして熊を見る。彼らの驚く顔が
今から想像できます。普段離れていて一緒に過ごせない家族との時間。
楽しんできます。

"Starry Nights with Aurora"







