ユーコン流リラックス法

年明けです。やっと仕事が少しづつ落ち着いてきました。

一応オーロラガイドなのですが、実際は毎日運転ばかりしていて同じところを行ったり来たり。肩も腰も凝ってしまいます。

“ユーコンではどんなリラックス法があるのですか?”

たまにしかやらない寂しいコーナーの極北Q&Aですが、やっと質問にお答えできます。

答えをずばり!人によって違います。

人によってはマッサージに行く人もあれば、マイナス30度の中をせっせと走っている人もいます。(肺が凍らないか心配になりますが本人達は意外と楽しんでいます。)

そしてなんといっても北の(そして個人的な)伝統は酒を飲むことです。

なんでもこのユーコンの州都ホワイトホースは、カナダ中で一番お酒の売り上げが高いことで知られているそうですよ。

寒い冬の間はやることがなくてお酒を飲みます。そして日が長い白夜の夏。酒を飲んで気づけば、まだ外が明るい夜中の1時。そんなこともよくあります。要するに一年中飲む理由があるのかもしれません。

個人的な意見かもしれませんが、最大のリラックスはやはり大自然の中で遊ぶことです。夏はカヌーを漕ぎ、冬は雪の上で遊ぶ。空にはオーロラなんて舞っていたら最高です。

Work Hard and Play Hard!

よく働き、よく遊べ!なんてたまに聞きますが、それがやっぱり一番いいのかもしれません。そしてユーコンではもうひとつ付け加えましょう。Work Hard and Play Hard...and

Drink Hard!

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"Essentials in Life" <パソコンとビール。毎日手元にあります。。。>

theme : 写真と言葉..日々の印象
genre : 写真

オープンウォーター

ずっとほったらかしにしていました極北Q&A。あまりこれといった質問がなかったのですが、最近ガイドをしていてお客さんからこの質問をよく受けます。

“湖の上を歩いても大丈夫なんですか?”

今はもう12月。湖は氷で覆われていますが、ところどころに少し青みがかっていて穴が開いたような場所があります。こちらユーコンでは、Open Waterといいます。

“大丈夫かもしれませんが、私からは歩けますとはいえません。”と濁しておいて、“薄い氷の上を歩いた場合、湖に落ちてしまうことがあります。落ちると死んでしまうこともあるそうですよ。”

ここまで言うとさすがに歩きたがる人はそうそう出てきません。

実際にここユーコンで犬ぞりごと消えていったマッシャーの話を聞いたことがあります。スノーモービル中に、湖に2回落ちた友人もいます。彼は命は助かりましたが、春になってからダイバーを雇ってスノーモービルを引き上げたといっていました。想像するだけで恐ろしいですよね。

昔働いていた冒険家の大場満朗さんも北極横断挑戦の際、氷が割れて北極海に落ち、結局足と手の指をたくさん失ってしまいました。
(それでも、大場さんは後悔していないと言っていましたが。。。)


かく言う私も一度だけ、“ちょっとだけ”落ちたことがあります。春の雪解け時に、ガイドとしてアイスフィッシングツアーに出ていた時のことです。いつものように氷に穴を開け、火を焚こうと枝を取り入ったその時!

片足がずぼっと氷をつきぬけ、あっという間に水につかってしまいました。

冷たいと感じる暇もなく、体全体が落ちないように足を引っこ抜き、後ろに下がりました。後から考えれば本当に怖かったのですが、そのときにはあまりにも唐突で、考える余裕もなかったと思います。

幸いお客さんは、遠くで穴に釣り糸をたらしていたのでこちらの様子には気づいていませんでした。ガイドが氷に落ちて、いつのまにか消えていったのでは笑い事ではすみませんよね。

1月、2月ごろになると氷も随分の厚さになり、車が氷の上に乗っても走れるほどにもなります。去年もある湖で“氷上カーレース”が行われていました。

それまでのしばらく、そして春の雪解け時には(私が言うのもなんですが)注意が必要です。

ちなみに、完全に体ごと落ちてしまった際には大場さん曰く“アザラシのようにあがるんだ。”とのことです。氷に体の体重を分散して、更なる氷を割らない為だそうですよ。

皆さん、氷に落ちた際にはパニックにならず、まず“アザラシ”を頭に思い浮かべてください。氷に落ちているのに、自分がアザラシになった姿を思い出す。。。すこしは余裕が出て、文字通り“冷静”になれるかもしれません!?

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"Snowmobile Track on the Icy River" <凍った川とスノーモービルの跡>

theme : 写真と言葉..日々の印象
genre : 写真

日照時間 極北Q&A

最近、引越しだの、家族が日本から来たりだのしているうちに、あっという間にお昼の時間が短くなっていました。

今回でやっと2回目の極北Q&A。

質問を受けながら、しばらくほったらかしになってました。すいません。


質問:

ユーコンの日照時間は?白夜の季節はみんなどんな過ごし方をしているのですか?


回答:

みなさんもう知ってるかと思いますけど、極北では白夜というものがあります。昔中学生の時に習った記憶がうっすらありませんか?当時は関係ないことだったので、どうでもよかったですが、ここに実際住んでみると夏の日照時間の長さ、冬のどんよりした暗さを身にしみて体験できます。


夏は最長日照時間 19時間!

冬はおそらくその逆。 なので5時間でしょうか?

感覚的には確かにあってます。


これはユーコン準州、ホワイトホースでのことでして、もっと北の村、
例えばオールドクローなんかだと、冬は一日中真っ暗、夏は一日中、日が照りっぱなしなんてあるそうです。


夏はカーテンがないと寝れません。

(冬はお酒がないと過ごせません?)

夏の間は、冬の寒さ、暗さから開放されたうれしさでいっぱいです。ここぞとばかり、皆よく外に遊びに出かけます。 

その代表的なのが、カヌー、カヤック。近くにたくさんの湖、そして真横にユーコン川がながれているので、どこにでも好きな所へ行って漕ぐことができます。

下の写真のように、車に乗せたカヌーなんかをよく見かけます。

そして遊んだ後には、当然飲みます。外が明るいので飲んでいると、ついつい夜中1時だった。ってこともあります。単なる言い訳ですが。


逆に冬は、長く暗くて寒い夜が一日を支配します。今日なんかでも朝8時半ごろ日が昇ってました。 英語では、冬の暗さのことをPOLAR NIGHTなんていうそうです。

冬は、寒い時で、−40度前後。大体ー15度からー30度あたりをうろうろしています。日本の感覚からだと相当寒く聞こえますが、−15度まではいたって平気。−20度はやっぱり寒くなってきます。そしてー30度あたりから、寒いではなく、痛いになってきます。もちろん個人差はありますが。

そして寒いだけではなくて、暗い。当時の時期なんて夕方の4時で真っ暗です。

冬のアクティビティーは、クロスカントリースキー、犬ぞり、アイスフィッシングなど、みんな結構外に出て遊んでいます。凍った湖の上をサーキットにしてレースをしている車なんかも見たことありますよ。

今は冬がそこまで来ている時期。もう初雪が降ったので、冬を迎える覚悟は皆出来ているようです。


夏と冬、そして短くて美しい春と夏。極端に違った世界があるからこそ、この土地は美しいのかもしれませんねー。

また長くなってしまいました。以上極北Q&Aでした!



canoeoncarcrp.jpg


"On the Way to the Lake" <カヌーを積んで湖へ>

theme : 自然の中で
genre : ライフ

極北Q&A オーロラ編

やっとまともに始まりました極北Q&A。

今回は質問がありました、オーロラを取り上げたいと思います。

日本人にとっては何故か特別なオーロラ。

実際、ここユーコンの都、ホワイトホースでオーロラガイドをやっておりますが、オーロラ観察に来る方は、ほとんどが日本人です。

なんでそんなに日本人はオーロラが好きなのか?

よくこのユーコンの地元の人に聞かれるのですが、答えはいつも、

<どうだろう。季節感の違いじゃないの?日本人は自然に対して感受性が強いのかも>

なんてことを言ってます。どうでしょう?みなさん。逆にこちらからたずねていいですか?

皆さん、なぜオーロラ好きなんですか?

コメントお待ちしております。


さて、肝心の質問のほうを取り扱っていきたいと思います。

質問1. そもそも、オーロラを見るのに適した季節はいつですか?

はい。オーロラは冬しか見えないと思っている人意外と多いのですよね?実はオーロラ年間を通してでています。ただ、夜が暗くならないとみえませんので、実際は8月中旬から、4月中旬までです。今の季節(秋)なんかは、外でオーロラを待っていても寒くないですし、湖や川があれば、まだ凍ってませんので、オーロラが鏡のように写ることもあります。きれいですよー。去年の9月は、光が邪魔な街からでも、上でぐるぐる回ってました。鳴門の渦潮みたいに。

質問2.どのくらいの割合で見えますか?

厳しい質問ですね。よく3日間滞在でオーロラ鑑賞成功率9?%なんてでてます。とうぜんこれには弱いオーロラも含まれています。オーロラの光はたいてい弱くて肉眼でみても雲かオーロラかわからにくいものも結構あります。世に出回っている映像は、当然良いオーロラが出てきた時にとっているもので、毎回あれがでればいいのですが、実際かなしきかな、そうは自然が許しくれません。ただ、弱いオーロラでも写真に撮ると結構濃く写ります。強いオーロラに出会えるのはこれも運。実際出ますし、でるとかなりきれいです。ほんとに。

ちなみにツアーや撮影に出る前は必ずオーロラ予報をチェックします。

http://www.auroraforecast.com/

今見てみますと、、、なんと8!10点満点中の8です。今からとりにいこうかな? という感じになるんです。いや、ほんとにいこうかな。
とりあえずはこないと見えませんので、皆さん、極北来て下さい!


質問3.夜、何時ごろ見えますか?

場所によって違いますが、ここホワイトホースでは大体夜11時から3時ごろまでです。12時過ぎるとよくでてきます。ただ朝の4時ごろにもでるときもあります。ですので、観察の基本は、暗い間は常にチェック!(特に北側)です。 そして<お酒は控えめで>がポイントです。自分に言い聞かせてるよいうですが、寝ててははじまりませんもんね。

質問4.オーロラを撮るのに適したカメラは?

ちょっとカメラをやらない人には、トンチンカンかもしれませんが、
基本は、マニュアル設定ができるかめらです。よくMモードと書いてるダイアルが多いですが。夜景モード、花火モードなどで獲ろうと試みるひともいますが、基本的にはとれません。シャッタースピードが、自分で設定できるカメラ。マニュアル設定できるカメラであれば、小さな最近のデジカメでも十分きれいなものがとれますよ!


質問5.オーロラの撮影方法を教えてください!

まずいるものですが、
1.カメラ 2.三脚 3.雲台(三脚とカメラをつなげます)
4.レリーズ 便利なものに、1、水平器。(いがんだ写真をとらないために)2.カイロ。3.ヘッドランプなどがあればやくにたちますよ。

そして撮り方は、

1.カメラをマニュアルモードで設定します。
ISO感度400.シャッタースピード15秒から30秒の間。
レンズの明るさ1.4から4.0までが基本です。

魯州時間の対応表をつけますと、

ISO/F 1.4 2.0 2.8 4.0
100   30 60 120 240
400   8 15 30 60
800   4 8 15 30

が基本です。どうですか、カメラをしない方?頭痛くなりますよね?
カメラをしっている友達に聞いてみてください。ちゃんとこたえてくれえるはずです!?

2.ピントを無限大に合わす。

3. フレーミング。
モニターは切っておいて、ファインダーからのぞいてください。

4.シャッターを切る。
レリーズを使って、決して動かないようにします。


ちなみに役立つ情報として、

1、予備バッテリーをあほほどもってくる。
寒い中の撮影、すぐにバッテリーきれてしまいます。
切れたら、暖めてください。少しは復活します。

2.息を吹きかけない。
−30度のなか息をふきかけると、カメラに凍り付いてしまいます。
バナナで釘を打てる?世界ですから。

3.機材を撮影が終わるまで室内にいれない。
温度差でカメラに露がついてしまいます。しっかりと何重かのビニールバックに空気を抜いて入れて、2−3時間たってからあけて下さい。



どうでしょう、みなさん?オーロラ見たくなりましたか?


こちらユーコンでもオーロラ写真家谷角靖氏がおりまして、実は同僚でもあったりします。実際彼から色々教えてもらいました。

www.yasushi-products.com


オーロラ以外の写真も撮るのですが、今まで一冊、
<オーロラの降る街>という写真集を出しています。


そして今年の11月11日には2作目のオーロラ写真集を出す予定です。

ご興味のあるかた、本屋さんで見てみてください。

10000242085_s[1].jpg


さあさあ、今年もオーロラいっぱいでてほしいですね。
写真も今年は気合をいれて狙っていきます!


以上極北Q&A オーロラ編でした!


reflection2.jpg


"Dancing Reflection"

20060912115447.gif

theme : 夜景
genre : 写真

極北のQ&A

新規開設しました、極北Q&A。

最近ガイド業で、日本のお客さんと過ごすが多く、色々な質問をきかれます。

オーロラはいつがよくみえるんですか?

なんで車の前の部分に電気コードがついてるんですか?

白夜はほんとにあるんですか?


自分自身好奇心のかたまりのような人間。新しい場所、人にあったら向こうが困るぐらい質問します。

ガイドをしていて、ドキッとするような質問もありますが、聞かれるたびに勉強をして、答えるようにしています。(わからないことも知ってるふりして答えるときもありますが。。。)

そこで今回始まった極北Q&A.
面白い質問、調べてもあまり日本では情報がないようなものを時々とりあげては、紹介したいと思います。

日本人にとっては遠いイメージのある極北ユーコン。ここも立派に人が住んでいますし、(あたりまえですが)住民にはプラスマイナス含めてそれなりの現実があります。

すこしでもユーコンを、極北を身近に感じてもらえるようになればうれしいです。

ということでコメント欄に質問をして頂いて結構ですよ!

できる限り、とりあげ、わかる範囲内ですが、お答えしていきます!

theme : どーなってんの
genre :

プロフィール

上村知弘 Uemura Tomohiro

Author:上村知弘 Uemura Tomohiro
<活動状況>


・2008年9月18日〜10月3日
<終了>
東京都美術館(上野公園内)
第9回21世紀美術連立展出展 


・2008年10月1日〜10月31日
釧路シルバーシティーときわ台ヒルズ
個展 WILD NORTH 開催中
10月5日 14:00 オープニング会<終了>

・2008年10月9日 東京にて講演  
極北の大地と野生動物に魅せられて
 
・2008年11月20日 札幌にて講演


<極北自然写真サイト>

www.wild-world.com

<連絡先>
自然写真サイト
www.wild-world.com
内の連絡フォームから
お願いします


<プロフィール>

1978年生まれ、神戸育ち

立命館大学, American University(Washington.D.C)
国際関係学部卒業


大場満朗冒険学校などを経て、2004年カナダ、ユーコン準州へ渡る

アウトドアガイド、オーロラガイドをする傍ら、3年間ユーコン、アラスカの自然を撮影

2007年秋、カナダより帰国。北海道鶴居村滞在中

極北と北海道を行き来し、写真撮影に取り組む

将来、カナダ移住予定

<趣味>
読書、シーカヤック、合気道

<夢>
ヨット生活、北極、極北一周の旅
カナダユーコンから北海道への海の旅
子供へのアウトドア教育

<活動歴>

2008年7月 釧路NHKギャラリーにて個展開催

2008年9月 東京美術館 NAUグループ展参加

2008年10月 釧路シルバーシティーにて写真展開催中

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