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ヨットでの自給自足 ーカニを捕るー

ヨットの上の自給自足。

先日はエビのお話をしましたが、今日はカニを捕る話です。

こちらカナダやアラスカでは、カニやエビ捕りがスポーツフィッシングの一環としても行われいます。

もちろんエビやカニでキャッチ&リリースをする人はおらず、捕る目的は食べるのみ!

カナダのバンクーバーやアラスカで何度かしたことはありますが、今回のヨットの度で一番多く捕ることができました。

crabing 3
"Red Rock Crab" <身が詰まったカニがたくさん!>

仕掛けは一番シンプルで安いもので、1000円ぐらいのもの。

餌(魚の頭)を仕掛けて、しばらく垂らしておきます。

30分ほど経って引き上げると、餌を食べていたカニが捕れてしまうというもの。

場所によって全く捕れないこともありますが、調子のいいときは一気に4匹掛かっていました。

捕れるカニは2種類で、Dungeness Crabというカニと Red Rock Crabというカニ。

商業的にも捕れて人気があるのがDungenessで、身が詰まっていて殻も割れやすく食べやすいです。

Red Rock Crabはハサミは大きいですが、小さい体の部分が食べにくいというのが弱点。身はこってりしてておいしいですよ。浅いところに多いようです。

crabing 2
<捌いた後の状態>

ちなみに北米の一般の人はカニみそを食べる習慣はありません。(カニの汚物と思われていて、ゴミとして扱われます。)

以前はこちらでカニを捕るとカニみそが全てこちらに回ってきて、おいしそうに食べる姿を複雑な表情で見られていました。

しかし今回は全てのカニみそを廃棄。

こちらでは貝類やカニのみそに含まれている可能性のある毒性プランクトンがいて、

それを運悪く食べると吐いたり、おなかを壊したり、死に至ることもあります。

実際去年近郊のアラスカで死亡者が出ており、そのため今回も万が一のことを思って全て捨てざるをえませんでした。

僻地に浮かぶヨットの上では誰も助けてくれないのはわかっていますが、

大量の新鮮なカニみそが海の底に沈んでいく姿をみるのは、日本人としては情けなかったです。

crabing 1
<湯がくときれいな色になります。>

ちなみに今回は両方の種類のカニがとれ、そのまま湯がいて食べたり、

身を丁寧に取り出して、おにぎりに混ぜたりして食べました。

赤ちゃんジェスもカニは大好きで、たくさん食べていましたよ。

こちらにこられた際には、是非お試しください!
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theme : 旅の写真
genre : 写真

洗濯はバケツにて

ヨットの上の暮らし。

普段の文明生活とは全く違った暮らしがそこにはあります。

典型的な例が洗濯物。

もちろん洗濯機やドライヤーが入るスペースもないですし、

仮にスペースがあったとしても電力がまかなえません。(太陽光バネルとディーゼルエンジン発電のみ)

そこで登場するのが、大きなバケツ。

赤ちゃんジェスのおむつも使い捨てではなく、洗って何度も使える綿タイプです。

彼が用を足す度に、白いバケツの中にオムツが一つ二つと溜っていきました。

日中に時間を見つけて、お父さんのマットがバケツで洗濯に取りかかります。

バケツに洗剤をいれて、ヤカンでお湯を沸かし、そして手で一つ一つ洗っていきます。

洗い終えた後は、ヨットの上のラインに引っ掛けるだけ。

sailing boat laundory 1
<洗濯物をヨットの上で干す、お母さんのジル>

天気のいい日はきれいに乾いてくれますが、雨続きの場合は夜の間は室内に干します。

ちなみに大人の洗濯物ですが、2週間の間はあまり着替えをすることがありませんでした。

アウトドアでは皆同時に臭くなっていきますので、誰も文句はいわないところが良いですね。。。

かわいいことに、赤ちゃんジェスもお父さんに混ざって洗濯物を手伝うのが習慣でした。

自分で自分のおむつを洗うのが遊びというのが、彼らのヨット生活らしいですね。

不便で面倒なことも多いですが、素朴なヨット暮らしには愛情や手作業の美しさがありました。

sailing boat laundory 2
<オムツとヨット。なんだか不思議な組み合わせですね。>

theme : 旅の写真
genre : 写真

クマ探しはカヤックで

ヨットやモーターボートの限界は、岸に辿りつけないこと。

浅瀬に乗り上げたら大問題ですので、航海地図を見ながら岸に距離を置いて走行したり、アンカーをおろしたりしていました。

そんな時に役立つのが折りたたみカヤック。

マットとジルが釧路にいた際安いフジタカヌーの中古を購入し、彼らは今でも大事に使っています。

今回の旅でも、岸に上陸したり、釣りをする際にカヤック2艇がかなり役に立ちました。

kayak bear
<カヤックでヨットに戻るタミー>

岸に向かって漕ぎ、サーモンが遡上する川をめがけて漕いでいきます。

kayak bear 6
<岸へ上陸。黄色のカヤックの青い部分はジルが自分修理をした跡。アラスカで岸においている間、若い好奇心旺盛なグリズリーベアーにカヤックを壊されたとのこと。。。>

川へ行く目的は、クマを見つけること。

もちろんお目当ては、白い黒クマのスピリットベアーです。

2日目の場所は、日中何度もクマが現れては森に消え、時折滝のそばで跳ねるサーモンを狙っていました。

kayak bear 3
<滝のそばを歩いてゆくクロクマ>

幸運にもクロクマは結構出会えましたが、なかなかスピリットベアーは姿を現してはくれません。

プリンセスロイヤル島では、クロクマ約10頭に1頭がスピリットベアーだといわれています。

見る確率はかなり低いですが、会う人の聞いた情報を頼りに探し続けました。。。

kayak bear 5
<夕暮れのカヤック。おなかをすかせて、ヨットへ戻る。>

theme : カヌー、カヤック
genre : 写真

ヨットの上にて

ユーコンに先ほど戻って来ました。

雪が積もっていて、びっくり!もうここは冬ですね。

本格的に積もるにはまだ時間がかかりますが、夏ももう終わってしまいました。


さて、ヨットの上での写真をいくつかアップします。

島が多いインサイドパッセージではあまり風が安定せず、セール(帆)を使うことがあまりなかった今回の旅。

でも何度かモーターを切り、風だけで前進することができました。

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<風を受けて、ゆっくりと前にすすむヨット>

モーターをまわしている時でも、帆を使っている時でも、舵取りはしっかりしなければいけません。

妻タミーが片足をあげて、舵をきっている様子です。

最初は僕も彼女も怖々やっていましたが、慣れると気持ちがいいもの。

前に流木がないかをしっかりと見ながら舵をとっていきます。

sailing 3
<片足での操縦。背が二人とも短い為、台に乗っている為、片足に。。。>

今回の旅は相変わらず雨続きでしたが、何日かは快晴になってくれました。

海の上は晴れていると本当に気持ちがいいものですね。

旅が終わった今になると、夢のような感じです。

sailing 1
<ヨットの先の眺めのいい場所>

theme : 旅の写真
genre : 写真

ヨットの旅

ヨットの旅が終わりました。

2日前にインサイドパッセージのBella Bellaという街に着き、そこでマットとジルとジェスとはお別れ。

フェリーと車、バスを乗り継いでバンクーバーまで帰ってきました。

ザトウクジラ、ブラックベアーを多く見ることができ、スピリットベアーも一瞬だけですが目撃できました。

blowing.jpg
"Humpback Blowing" <ザトウクジラが潮を吹く>

天候は荒れた日や雨の日が多かったですが、何日か快晴の日があったのが幸いです。
(ヨットが大きく揺れた日がありましたが、だれも吐かずにすみました。。。)

カニやエビも採れ、魚も釣れましたよ。

友人夫婦と15ヶ月の赤ちゃんとヨットで過ごした今回の旅。ユニークでとても楽しかったです。

明日ユーコンに戻ってから、また詳しく旅の様子をアップしていきます。

とりあえずザトウクジラの写真を。。。

feeding.jpg
"Humpback Whale Feeding, Inside Passage" <魚を追い込み、水面に大きな口を出すザトウクジラ。迫力満点>

theme : 野生動物
genre : 写真

プロフィール

上村 知弘       (うえむら ともひろ)

Author:上村 知弘       (うえむら ともひろ)
○○○○○○○○○○○

<連絡先>
ご連絡のメールは以下です。
お問い合せ先メール

<プロフィール>

1978年生まれ、神戸育ち

高校時代より海外の文化に興味を持ち始め、大学時代にアメリカへ留学。これを機に、ヨーロッパ、インド、東南アジアなどをバックパックで周り、世界の文化、自然への興味を募らせていく。

卒業後、極地冒険家大場満朗冒険学校、動物保護団体NPOアークで働いた後、2004年カナダへ渡航。

カナダ極北ユーコン、アラスカにて、夢であった原野での旅を繰り返しながら、自然の中での生活、自然写真へのめりこんでゆく。

ユーコンにて3年暮らし、オーロラ、アウトドアガイドを努めた後、2007年帰国し丹頂の里、北海道道東鶴居村へ3年間移住。

2011年5月よりカナダ ユーコン準州へ戻る。
永住権を取得し、ユーコンでの生活を再開。

カナダ人の妻とユーコン準州ホワイトホースの森の中にて、17頭の犬とゲル(モンゴルの伝統的テント住居)暮らし中。

2012年ガイドビジネスの立ち上げ。
www.tntnaturecon.com

2014年 初写真集「Dall Sheep」の出版
www.seiseisha.net/dallsheep.html

極北の自然、犬ぞり、生活、原野の旅を楽しんでいます。

 SHEEP illustration
    Dall Sheep © t.m.

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